人に話しても大概「何それ?」と返される病気、帯状疱疹。
ざっくり言うなら「大人版水ぼうそう」です。
本来なら年配の人で発症率が高い病気なんですが、今回は20代にしてこの病気にかかってしまった僕の体験談をお話させてください。
帯状疱疹ってこんな病気
先に大人版水ぼうそうという表現をしましたが、その名の通り水ぼうそうの原因となるウイルスと帯状疱疹の原因となるウイルスは同じだそうです。
実はこのウイルス、一度水ぼうそうにかかった人は、水ぼうそうが治った後も体内に残っているんです。
ですが、普段は免疫の力で抑えられているため特に問題は起こりません。
で、こいつら神経節に潜伏するという特徴を持ってるんですよ。
なので、いざ免疫が弱まってウイルスの活動が活発化すると神経に沿って帯状にぶつぶつが出てくるんです。「帯状」疱疹と呼ばれるのはこのためですね。
あと、神経って左右で分かれてますから、体の左右どちらかにだけ偏って発症します。面白い特徴ですよね(全然笑えませんが)
実録、帯状疱疹
僕の場合、右のお尻から股下、陰部にかけて帯状に発症しました。
つまり、椅子に座ると痛い。歩くだけでもこすれて痛い。
痛みの表現は難しいんですが、あえて例えるなら火傷の痛みに近いです。それが広範囲に渡って広がることを考えたら、笑えませんよね?
一応普通に仕事はしていましたが、それはもう激痛に耐える日々でした。
もうちょっと広がっていたら排尿に関する神経をやられていたらしく、そうしたら泌尿器科のお世話になる大惨事になっていたでしょう。それだけは避けられて本当に良かったです。
あと、人から見えない位置だったのも救いでした。結構見た目にも痛々しいことになりますからね。
以前、顔に帯状疱疹を発症した年配の方にお会いしたことがありますが、直視に堪えない有様でした。痛みが酷いのはもちろん、外見を損なうことによる精神的なダメージも大きかったはずです。もしそうなっていたら物理的には仕事ができるとしても、とてもまともな状態ではいられる気がしません。
帯状疱疹の治療方法
帯状疱疹の治療方法ですが、僕の場合は飲み薬と塗り薬を併用しました。
触れると激痛なので、塗り薬を使うのは辛かったですね。
それに、何が悲しくて尻の割れ目に沿って薬を塗らなければならないのか。
完治するまでは約2か月。痛みがなくなってからも皮膚の色が少し違っていましたが、2年経った今では痕は残っていません。
原因はストレスによる免疫力の低下だったので、根本治療としてはストレスの原因を取り除くしかないのだと思います。
当時のストレスの原因として思い当たるのは昼食抜きの生活をしていたこと。
「1日2食が体に良い説」を目にして実践しようと思ったのがきっかけです。いざやってみると意外と平気だったので1ヶ月ほど続けていたのですが、その矢先に帯状疱疹を発症。
それ以来、1日3食しっかり摂るようにしています。この帯状疱疹の件は色々衝撃を受けたので「理想の食生活は1日2食?それとも3食?考えるまでもなく答えは明白」なんて記事も書いてしまいました。
また、仕事が辛い時期だったりもしたのでおそらくその辺りの原因が複合的に重なっていたのでしょうね。
ストレスが心身に影響を及ぼすなんて言うまでもなく皆さんご存知でしょうが、実際「身」にダメージを受けると本当に恐ろしいです。
ストレス自慢を人にしながら、それでも現状に甘んじる。そんな生き方をしている場合ではないと思い知らされた出来事でした。
以上!