不安商法と言う言葉をご存知でしょうか。
文字通り、不安を煽ることでなんらかの商品の購入を促す商売方法のことを指します。
悪質だと思うでしょうか?
確かに悪質ですが、不安商法に引っ掛かるのって馬鹿だけなんですよね。
いや、馬鹿と言うと語弊がありますね。
不安商法に引っ掛かるのは無知な人間です。
あなたは心当たりありませんか?
今日はそんな話。
不安の正体って?
そもそも、人間はどういった時に不安になるんでしょうか?
答えは簡単。
人間が不安を感じるのは分からないことがある時です。
- 明日の仕事が上手くいくか不安
- デートで上手く話せるか不安
- 受験が上手くいくかどうか不安
いくら事例を挙げても、不安は分からないことに対して、つまり、未来のことに対して発生していることがよく分かると思います。
「今日のプレゼンが上手くいったかどうか不安」というケースのように、過去に対する不安もあるのでは?
と思われる方もいるかもしれませんが、これは間違い。
このケースの場合でも過去に対して不安が発生してわけではありません。
上手くいったかどうか分からないということはつまり、未来においてプレゼンを評価される機会があるわけですから、その評価に対して不安が発生していると考える方が自然です。
不安商法と無知の関係
ここまで既に答えは出ていますが、不安が「分からない物事に対して発生する」という性質を持つ以上、万事を知れば不安商法に引っ掛かることなどないのです。
逆に、無知であれば不安商法に引っ掛かります。冒頭で述べた通りですね。
代表的な不安商法について挙げてみましょうか。
「65歳になった時点での必要な貯蓄はウン千万以上だよ。今の若者が65歳になる頃には今よりもらえる年金がずっと少なくなるから、今の内から準備しとかないと!」
「外食とかコンビニって添加物使いまくってるでしょ?そんなのばかり食べてたら将来体がボロボロになるよ。食材は厳選しないとね。」
などなど、不安を煽る文句を言ってきた後、「だからこれを買っといた方がいい」に繋がるのがお決まりのパターン。
そこで「確かにこの人の言う通りだ!これは買っといた方がいいな」となるようなら愚の骨頂です。
書いてて気付いたけど、ネットワークビジネスをDisるみたいになってるな・・・。確かにネットワークビジネス=不安商法みたいなイメージはある
対策
上の例で言うと、65歳以上でいくら貯蓄があればこと足りるかなんて誰にも分かりません。
数十年後が予測できないということと、その人個人がどうなっているか分からないという二重の意味で予測できるはずがありません。
現在の統計など、なんの役にも立ちません。
65歳までに死んでしまうかもしれないですし、逆に100歳まで長生きして多くの貯蓄が必要になるかもしれない。
それを現在の平均的な必要貯蓄額を根拠に「これだけないとやばいよ!」なんて脅されて真に受けているようでは馬鹿よばわりされても仕方ないでしょう。
おかしな表現ですが、『そんなことは誰にも分からない』ということを知っていれば、不安商法に惑わされることはなくなります。
もう1つの添加物の例に関しても、実際にどんな添加物が使われていて、それにどのような危険性があるのか理解している状態なら、「添加物やばいよ!」と煽られようと動じることはないはずです。
やはりここでも「知っていること」で不安商法に対抗できるわけですね。
当然ですよね?
危険性を知っていて、この程度のリスクなら許容範囲だと判断して普通に摂取しているにしろ、極力避けるようにしているにしろ、自分で決めて選択しているのですから、周りがいくら煽ってこようが知った話ではありません。
知ることが不安商法に惑わされないための最大の武器になります。
僕と不安商法
かく言う僕も無知の塊です。
騙されるしか能がないを自称するぐらいなんでも鵜呑みにしてしまうタイプで、不安商法に惑わされて数十万のお金をドブに捨てたこともあります。
不安商法は悪質でクソみたいな商売だとは思いますが、詐欺と同じでいつまでもなくならないのは引っ掛かる人が後を絶たないからなんですよね。
不安商法を撲滅するためにも、1人でも多く「知る」ことを通して不安に立ち向かえる人が増えたらいいな、と願って止みません。
最後に
特に経験の浅い新卒の社会人をカモにするような不安商法はほんとに悪質!
やってて心傷まないの?
以上!