あなたは知人に向かって「お前」という呼び方を使うことがありますか?
また、逆に「お前」と呼ばれることはあるでしょうか?
相手を「お前」と呼ぶ人の心理はどうなっているのか、考察します。
「お前」呼びの前提条件
言うまでもないですが、「お前」は2人称なのでその場にいない第3者に対して使うことはありません。
これを抑えた上で以下、本題に入ります。
逆に「お前」と呼ばない人を考える
どんな人に対して「お前」という呼び方を使うか考えるために、逆に「お前」と呼ばない人はどんな人か考えてみましょう。
1.上司
会社の上司に向かって「お前」と呼んでいる人・・・普通いませんよね?
2.友人
友人に向かって「お前」と呼ぶ人。相手に依りそうですね。この友人は「お前」と呼ばないけど、あの友人に対しては「お前」って呼んでるという使い分けをしている人もいるのではないでしょうか。この違いを探ることが「お前」呼びの心理を探る上で重要なポイントになりそうです。
3.配偶者
これも「お前」呼びは人に依りそうです。亭主関白な人なんかが使ってるイメージ。「関白宣言」の歌詞でも「お前」呼びになっていますよね。
4.自分の子ども
僕は子どもがいないので分かりませんが、どうでしょう?ただ、自分の子どもを「お前」呼ばわりするのは個人的には余り良いイメージがありません。
5.親
両親に対して「お前」。これもちょっと歪な関係に見えてしまいます。
さて、改めて考えてみるまでもなかったかもしれませんが基本的に目上の人間を「お前」呼びはしないという事実が分かると思います。
友人関係に見る「お前」呼びの心理
目上の人間を「お前」とは呼ばないと言うことはつまり、「お前」呼びは自分と対等、もしくは目下の人間に対して使うということです。
では、本来対等であるはずの友人関係で相手次第で「お前」という呼び方がされるのはなぜだと思いますか?
これが今回の命題に対する答えになりますが、相手のことを見下している場合に「お前」と言う呼び方が口に出ます。それはもう自然に。
もしあなたが一部の友人に対してのみ「お前」という呼称を使っている場合、思い当たるところがあるはずです。
イジられキャラとお前呼びの親和性
中でも「お前」呼ばわりされやすいのがイジられキャラ。
僕はイジられキャラは周りから見下されていると思っているので「お前」と呼ばれやすいのは必然だと思います。
また、お笑いの世界でも「お前」と言う呼び方は頻繁に使われていると思いませんか?
特にツッコミ役が使っている姿は頻繁に目にします。
対になるボケ役はイジられキャラと似た性質を持っているので、このケースでも「お前」呼ばわりされるのは自然です
(お笑いの世界のイジり・イジられに上下関係を適用するつもりはありませんが)
良い悪いの話ではありませんが、もしあなたが無意識に「お前」と呼んでいる相手がいる場合、心のどこかに相手を見下す気持ちがあるということは意識しておいた方がいいと思います。
さいごに
僕も普段は使わないように気を付けていますが、ふと気を抜くと一部の友人に対して「お前」と言う呼び方が口を突いて出ることがあります。
相手を見下す気持ち自体は誰しも湧き上がることがあるとは思いますが、それが表に出てしまう「お前」呼びはできるなら控えたいところです。
以上、2人称をテーマにしたお話でした。
2人称とはまた別の意味で悩んでしまう1人称についても「「僕」「俺」「私」?一人称の適切な使い分けについて考える!」でまとめているので併せてどうぞ。
もしこういったお前呼びをしてくる相手との関係が気になる方は思い切って以下から相談してみるというのも1つの手かもしれませんね。