一人称って、意外にたくさん種類がありますよね。
特に男性は女性と比べるとその使い分けに迷うことはないでしょうか?
僕はこの一人称の使い分けには3つのベクトルがあると考えています。
今回はちょっと気になる一人称の適切な使い分け方について考察します。
男性と女性の一人称事情
一般的に、女性は「私」という一人称さえ使っていれば問題ないようになっているかと思います。
それに比べて、男性はどうでしょうか?
おそらく代表的な「僕」「俺」「私」を使い分けている方が多いはずです。これの線引きにちょっと気を遣ったりするんですよね。
あなたはどのように使い分けていますか?
それとも、どれか一種類を貫いていますか?
一人称における3つのベクトル
ここから、上で挙げた3つのベクトルについてお話します。
ベクトル1:公私
最も大きな要素は公私で一人称を使い分けるケース。
「私」「僕」「俺」
←公 私→
図にするとこんな感じでしょうか。
僕の場合
お客さん相手や、目上の人など、最大限気を遣う相手だと「私」
仲の良い友人など、プライベートな関係だと「俺」
「僕」はその中間で、仕事仲間の中でも割と距離が近い関係の人や、逆にプライベートだけどちょっと距離がある人などに使ったりしています。
たぶん、ほとんどの方が納得してくださる使い分けではないでしょうか?
これが1つ目のベクトルです。
また、少し上の世代の方の意見を聞いてみると「就職の面談で『僕』って使っている人がいたけど、どうなの?」という意見の人もいました。
このことから、自分の能力と関係のないところでマイナス評価をされないためにも、最大限気を遣わなければならない相手に対しては「私」を使った方が無難だと言えますね。
「おいおい、たかが一人称の使い分けぐらいでマイナス評価してくるような相手なんてこっちから願い下げだよ!」という意見も分からなくはないですが、世の中にはそういう考え方の人もいるということは頭の片隅に置いておいた方が生きやすくなると思います。
ベクトル2:年齢
次に年齢です。
これは個人差が大きいと思いますが、僕の場合
~中学生まで:「僕」
中学生~大学生:「俺」
大学生~社会人:「僕」「俺」「私」
という風に変化してきました。
思春期を迎える頃に「僕」ってダサいな!と思い立ち、「俺」を使い始めて、そのまま大学生まで。
社会に出るとなると「俺」では通せないので「僕」が復活し、「私」を使う機会も少しずつ出てきたという感じですね。
また、さらに歳を重ねて中高年になってくると「ワシ」という人も出てくるのではないでしょうか?
僕の父親は僕が物心ついた時から「ワシ」を使ってました。
子どもの頃は「なんだよ、ワシってw」なんて思ってましたが、中高年になってくるとしっくりくる一人称の1つかもしれませんね。
これが第2のベクトル、年齢による違い。
ベクトル3:口頭と文書
口頭だとこれまでに挙げた「私」「僕」「俺」「ワシ」以外の一人称が使われることはほぼありませんが、文書となるとまた全く話が変わってきます。
- 拙者
- おいら
- 吾輩(わがはい)
- 小生
- オラ
- 当方
少数派ですが、文体が中心のネット世界を見渡すと、これらを使っている方もいますよね。
一人称って本当に奥が深いです。
女性は一人称で悩むことはない?
以上、男性にとっては選択肢が多様であるがために、時と場合によってどう使い分けるか迷うこともあるかと思います。
特に年齢に伴う一人称の使い分けについては、僕もちょっと気になっています。
30や40になって「僕」。まあ、使っている人も多いですし、別に違和感もありませんが、はたして自分が使い続けるとなると周りから見てどうなんだろう?と、思ったり。
その点、女性は余り迷うことはなさそうですよね。
あ、でも若い女性だと「うち」とか「自分の名前」を一人称として使っている人も見かけます。この辺りは男性と同じで、年齢に伴ってどう使い分けていくか悩むところなのかもしれません。
人間関係が一新されるタイミングがあれば、年齢に伴っての切り替えもしやすそうですね!
さいごに
でも、自分が「ワシ」って使うのは想像できないな・・・
以上!