やりたいことが見つからない人へ。
世の中には
「誰でもやりたいことが簡単に見つかる!」なんて甘言もありますが、本当に簡単ならこれほどたくさんの人がやりたいことが分からなくて悩んでいるはずがありません。
自分がやりたいことを見つけるのは難しい。
ですが、効率よくやりたいことを探しためのコツはあります。
この記事では、自分がやりたいことを探す上で抑えておきたいポイントと、実際の手順について説明していきます。
Step1:自分が楽しいと感じることをリストアップ
自分が楽しいと感じることの中にやりたいことのヒントがありそうなことは誰しも感じるところだと思います。
ですが、漠然と「楽しい」と思っているだけではそのヒントを形にすることはできません。
典型的な失敗例として、ゲームが好きだからゲームソフトのメーカーに就職したいというものがあります。
そもそもユーザー目線でしか考えられていないといった基本的な問題はさて置き、ここで言いたいのは「楽しい」や「好き」を漠然としか捉えられていないがために誤った方向に進んでしまう可能性があるということ。
せっかくの「好き」や「楽しい」を取り違えてあらぬ道へ進んでしまうことほど悲惨なことはありません。
では、「ゲームが好き」という例からどのように「やりたいこと」を見つけるヒントに繋げていけばいいかを以下見ていきます。
Sterp2:好きなことを要素レベルに分解する
この段階がやりたいことを探す上で一番の肝になります。
一口に「ゲームが好き」と言っても、楽しみ方は人それぞれのはず。
僕の例で行くと、どちらかというと1人で遊べるRPGをプレイするのが好きです。
でも、中には格闘ゲームやレースゲームで対人戦を楽しむのが好きと言う人もいますよね?
これらは同じゲームでも「楽しい」と感じる要素はかなり質が違うものだと考えられます。
この楽しいと感じるポイントを要素レベルで抽出してみることが重要。
引き続きゲームを使って例を挙げます。
例:RPGが好きな人
- 知らない世界を知る
- キャラを育成する
- キャラに共感する
- アイテムを収集する
RPGといっても色々なジャンルがありますが、あえて一括りにするならこんな要素が考えられます。
独特の世界観に浸ったり、装備のコレクションにハマったり、楽しみ方はひとそれぞれですよね。
つまり、RPGの中にも楽しいと感じるポイントは多様にあるということです。
例:格闘ゲームやレースゲームが好きな人
- 勝つことにこだわる
- プレイスキルを磨く
- 評価される
格闘ゲームやレースゲームはこういう側面が強いですよね。
友達と対戦していて、自分の方が圧倒的に強ければ周りから一目置かれたりした経験はないでしょうか?
そういう周囲からの評価を楽しいと感じているケースもあると思います。
レースゲームだとタイムアタックで自己ベストに挑み続けるというストイックな楽しみ方もありそうですね。
Step3:分解した要素を繋いでいく
今まで自分が楽しいと感じたことが1つだけということはないと思います。
ゲームの他にも例えばお絵描きが楽しいとか、サッカーが楽しいとか、友人とのキャンプが楽しいとか、なんでも構いません。
そのそれぞれの経験でStep2でやったように要素を抽出していきます。
サッカーの楽しいと思えるポイントはどこか?
キャンプの楽しいと思えるポイントはどこか?
といった具合ですね。
そうすると、何度か同じ要素が現れてこないでしょうか?
もし要素を抽出していて「勝つこと」が何度も出てくるようなら、ゲームそのものやサッカーそのものというよりも、勝負事全般にやりたいことが隠れているのかもしれません。
ここまでやると、ただ「ゲームが好き」という漠然とした状態から「ゲームで勝負して勝つことが好き」という具体的な形へ一歩進めることができます。
もちろん、この要素は複数絡み合って構成されていますから、そう単純な話ではありませんが、この手順を踏めば自分が楽しいと感じる要素の傾向が見えてくるはずです。
Step4:新しいことを始める
冒頭で「誰でもやりたいことが簡単に見つかる!」なんて甘言だと述べました。
その理由はここにあります。
そう、最終的には実際にやってみなければ、やりたいことかどうかは分からないんです。
ただし、なんでもかんでも新しいことに手を出していては効率が悪いですし、初期投資が必要なことであればお金もかかります。
そこで、Step3までで挙がってきた自分が楽しいと感じる要素に着目してください。
「勝つこと」の要素が多数挙がってきたのであれば、新しいことを始める時、「勝ち負けがあること」に優先して手を出すことでハズレを引く可能性を大幅に下げることが可能です。
つまり、自分が好きだと感じやすいポイントを分析した上で新しいことにチャレンジすれば、そのチャレンジしたことも好きだと感じる確率が高いというわけです。
地道に見えるかもしれませんが、遠回りに見えてこれがやりたいことを探す一番の近道だと思います。
まとめ
以上、やりたいことを見つける手順をまとめると
- 自分が楽しいと感じることをリストアップ
- 楽しいと感じるポイントを要素レベルに分解
- 1と2を複数の経験に対して実施
- 3でたくさん挙がってきた要素を含んだことに新しくチャレンジしてみる
基本的には1~3は一度済ませてしまえば後は4を繰返すのみですが、節目(1年ごとなど)で1~3を見直しておくのもアリです。
時間が経てば自分の楽しいと感じるポイントも変わっていくかもしれませんからね。
さいごに
やりたいことを探すのは簡単ではありません。
ですが、今回挙げたポイントを抑えれば効率化することは可能です。
やりたいことへの糸口が掴めずに悩んでいる方はぜひ試してみてください。
以上!