かつおログ

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【書評】人生は一冊のノートにまとめなさい

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良書と呼ばれる本の基準ってなんだと思いますか?

 

 

僕にとって良書とは、「自分の行動を継続的に変えてくれるもの」です。

 

小説などは除きます。主にビジネス書を念頭に話を進めます。

この基準に沿って言えば、真っ先に良書として挙げたいのがこちら。

 

「人生は1冊のノートにまとめなさい」

 

 

実はこのブログのテーマはほぼこの本に基づいてできています。

書評がてら本書の紹介をしたいと思います。

一元管理の有用性

本書で殊更強調されているのが「情報の一元化」という概念です。

 

つまり、仕事用のノートとか、日記帳とか、スケジュール帳とか使い分けるのではなく、全て1冊のノートで管理しなさいということ。

 

これのメリットがすごくて

 

・仕事用のメモを見直す時に、プライベート用のTODOも目に入るから、忘れることが減る

 

・一元管理することで「あの情報はどこに書いたっけ?」と悩むことがなくなる

 

・雑多な情報を複合的に目にすることで、それらを組み合わせたアイデアが思い付きやすくなる

 

などなど。

それだけ情報を詰め込んでいたら今度は探すのが大変になるのでは?という視点もありますが、上に書いた二番目の「あの情報はどこに書いたっけ?」という事態が解消され、「このノートに確実に書かれている」という安心感が得られる分メリットの方が大きいです。

 

「仕事用のメモにはこのマーク」といった工夫で可読性を上げることもできますしね。

 

何を記録すればいいのか?

なんでもありです。ただ、日記のように「今日は〇〇ができなかった。明日こそは頑張ろう」といった具合に内省的な内容が多くなると読み返しても楽しくないので、まずは事実を中心に書くのが良さそう。

 

6:30- 会社に向けて出発

昼ご飯はラーメン

・・・とかね。

 

個人的には、その日あった嫌なことを、内省的にならないように「事実として」記録しておくのもおすすめです。

 

毎日の記録を取るのなら、最優先すべきはその日あった〇〇なこと - かつおログ

 

アナログの有用性

筆者はアナログのノートを使って記録することを推しているのですが、ここが難しい。

 

最近は電子媒体での記録方法もかなり進歩してきてますからね。

 

アナログの利点としては

 

・レシート、チケット、落ち葉など、質感があるものをそのまま貼って残せる

 

・取り出してから書くまでに時間がかからない

 

・手を動かして書くことでアウトプットとしての質が上がる

 

などが挙げられます。二番目の「取り出してから書くまでに時間がかからない」が最近の電子媒体と比べるとほぼ差がなくなってきているのでメリットとは言えないかもしれません。

 

特に一番目の質感が重要。電子媒体でも写真としては残せますが、より鮮明に記憶を呼び起こしてくれるのはやっぱり実物です。

 

僕は割とスクラップとかデコレーションするのが好きなので、作る過程も楽しんでいます。

 

もう一つ外せないメリットがノート選びの楽しさ。

学生時代でもノートを最後まで使い切ることって余りなかったですよね?

 

でも、こうやって記録を取っていくと、あっという間にノートを使い切ってしまう。

その度にノートを買いに行くんですが、サイズとかデザインとか、どんなノートを使うと気持ちよく記録できるか考えるのが楽しいです。

 記録するだけでも、手を動かしてアウトプットしているわけですから、やりっ放しの経験よりはプラスになります。

 

が、やはり後からその記録を分析してこそ経験値は最大化できます。

なので、ノートを見返しやすい工夫を施すことが大事。

 

「起床時間だけを赤ペンでなぞっていく」とか、目的を持って見返す時間を作るのも有効です。

見返していると新しいアイデアが浮かぶかもしれませんし、「ああ、この時俺頑張ってたよな」とか、励みになることもあるはずです。

最大の問題

さて、ここまで書いてきましたが、本書に書いてある情報をもとにして実際に記録を始めてもどうしても解決できない問題があります。

 

それは仕事場でノートを開き辛いこと。

当然、プライベートに関する内容とか、もっと言えば仕事の悪いところなんかも思い付いたらなんでも書いてるわけですから、とにかく人には見せられない。

 

ここさえ解決できればもっと活用できると思うんですが、難しい。

我ながら解決策が見つけられないのが悔しいです。

 

これが当面の課題ですね。

 時間も自分ができる経験も有限です。

ただでさえ僕は大した経験なんてしてないわけですから、数少ない経験から得られる経験値を最大化するため、今後も記録する習慣は継続していきたいです。