かつおログ

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「なんでもいい」は逆に人間を縛る言葉だ

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「なんでもいい」と言われると、一見そこには無限の選択肢が与えられているように思えます。

しかし、僕はこの「なんでもいい」という言葉は逆に選択肢を奪っているような側面があるように感じます。

今回はその理由についてお話させてください。

 

「なんでもいい」実例集

まず、「なんでもいい」が使われる具体的な場面をいくつか見ていきます。

場面によって多少表現が変わりますが、言葉の意味するところは同じです。

 

今日のご飯

「今日の晩御飯なに食べたい?」

「なんでもいい」

まずは定番のこれ。僕も結構使ってしまいます。この受け答えに対しては「なんでもいい」が一番困る!という声をよく聞きますし、僕もそう思います。

「じゃあ〇〇でもいい?」と確認すると「いや、それはちょっと・・・」ってやり取りになることもありますしね。

 

なんでもよくないやんけ!

 

雑記ブログ

「何を書いてもいい」のが雑記ブログ。

このかつおログも雑記ブログという形態をとっています。しかし、最近感じるのは「何を書いてもいい」と言われると、逆に何を書いていいのか分からなくなるということ。

無限の選択肢があるはずなんですが、逆にその選択肢の多さに縛られているように感じます。

選択のパラドックスという言葉がありますが、もしかしたらこの現象の一種なのかもしれません。

本来、選択肢が多いほど満足度が高まるものだが、選択肢が多すぎると選べなくなってしまい、満足度が高まらないというもの。

選択のパラドックスとは - はてなキーワード

 

そういう意味では、雑記の中でもある程度柱となるカテゴリーを決めておくことで、選択肢が絞られて書きやすくなるという考え方はなかなか有効な気がします。

関連性の高い情報が蓄積されて、検索で有利になる効果も期待できますし、一石二鳥ですね。

 

6ヶ月やってもそのカテゴリーを確立できていないわけだけど

 

自由研究

「なんでもいい」の代表例。夏休みの宿題での1つ、自由研究。当時はテーマを与えられないということが苦痛でしかたありませんでした。

これもまた「なんでもいい」に縛られてしまっている事例だと思います。でも、ここでしっかり課題を見つける力を養っておくことが大事なんですよね。

以下の記事でその辺りを詳しく書いています。

社会でラクに生きたいなら自由研究を全力でやれ!という話 - かつおログ

 

適度な制約で決断の負担を減らす

雑記ブログの項目で述べましたが、「なんでもいい」という形で無限の選択肢を与えられると、1つのものを選ぶ決断をすることに対する負担が大きくなってしまいます。

そこで、活用したいのがちょっとした制約を設けるという方法。

 

どういうことか、実際に上の3つの事例について制約をつけてみると

 

「今日の晩御飯なに食べたい?」

→「あっさり系がいい」「麺類がいい」「魚が食べたい」

 

「雑記ブログ」

→「iphoneのアプリについて」「食べ物について」「人間関係について」

 

「自由研究」

→「植物について」「昆虫について」「環境問題について」

 

こうすると、かなり考えやすくならないでしょうか?

一見、どれもふわふわした制約ばかりで、何をすればいいか分からないようにも見えます。しかし、「なんでもいい」と比べるとこのふわふわ加減でもかなりの選択肢が削られていることが分かると思います。

また、逆にこの制約を強め過ぎると

 

「今日の晩御飯なに食べたい?」

→「黒毛和牛のステーキ」「大阪のたこ焼き」

 

「雑記ブログ」

→「ローソン限定のコンビニスイーツレビュー」「」

 

「自由研究」

→「ナナホシテントウの生息地分布図について」「近年の海面上昇率の推移について」

 

今度は選択肢の少なさに苦しむ羽目に。興味のない物しか選択肢にないこともまた苦痛ですからね。

適度な制約で、ほどほどに選択肢を絞ることが重要です。

 

さいごに

例に挙げるか迷ったんですけど、一昔前は生き方に対する選択肢も限られていたわけですよね。

一方、現代では多様な生き方が可能になったにも関わらず、それに比例して幸福度が増しているわけではありません。僕も「いっそ生き方が決められていた方がラクなのに」なんて思ってしまったことがあります。

 

上の例のように人生に対する制約を設定することは簡単ではありませんが、「車を持たない生活」「肉を食べない生活」もしかしたら、そんなレベルの制約が幸福度を高める道標になるのかもしれません。

 

以上!