先日、フリーダイヤルで見知らぬ番号から電話がかかってきました。
取ってみると、僕が利用しているとあるサービスの会社からの電話でした。なんだろうと思って話を聞いていると、所謂「お得な情報がありますよ」という営業でした。
特に興味はなかったのでお断りしたんですが、どうやらその対応の仕方がまずかったようです。
しっかりお断りしたつもりが!?
僕はどうもこの手の勧誘を断るのが苦手で、つい話を聞きながらいつ断ろうかと言うタイミングをなかなか掴めないタイプです。
こういうのは契約する気がないのなら冒頭でスパッと断ってしまった方がお互い時間を無駄にせずに済むと分かってはいるんですけどね。なかなかできません。
ただ、今回は僕にしては早めに話を切り出すことができました。そのやり取りが以下です。
~と言うことで、今より安く済むと思うんですが、良かったらいかがですか?
いえ、今回は見送らせていただきます
こんな感じ。僕としてはしっかりお断りしたつもりだったんですが、どうもこの伝え方がまずかったようです。
鳴りやまない電話
「よし、しっかり断れてよかった」と、その場では満足して終わったんですが、後日また同じ番号から着信が入っていることに気付きました。
勤務中だったのですぐには取れず、仕事が終わってから着信があったことに気付いたのですが、先日の営業の件があるのでどうもこちらからかけ直す気が起きません。そのまま放置してしまいました。
しかし、数日後、さらにまた数日後と着信が入るのでさすがに何かあるのか?と気になり、またこちらからかけ直すことにしました。
なぜか前向きに検討するという流れに
もしもし
かつお様、お世話になっております。以前弊社のサービスのご利用をご検討していただくというお話だったかと思いますが、その後いかがでしょうか?
ちょっと待て!
どういうこと?確かに「今回は見送る」って言った記憶があるんだけど、どこで「検討する」って風にすり替えられたんだ?
しかもこの話し方から察するに「かなり前向きに検討する」という意味で捉えられている気がする。
ちゃんと聞こえていなかったのだろうか?それとも「見送る」という言葉選びがまずかったのか。
とりあえず、その場では「いえ、遠慮しておきます」と伝え直すことで話を切り上げましたが、どうも釈然としませんでした。
「見送る」の意味
言葉を誤用しているのかと思い、後日改めて「今回は見送る」という表現が正しかったのかどうかを調べてみました。
- やりすごす。さしひかえる。「バスを一台―・る」「好球を―・る」
- 今、事を行うのは不利と考えて、そのままにしておく。「時期尚早で計画は―・られた」
意味としてはこのどちらか(おそらく後者)に当てはまると思います。
目下の検討においては採用・導入しないということ
こんな風に記述されているサイトもありますね。
他にもいくつか調べてみましたが、中には「検討の余地あり」というニュアンスが含まれていると解釈されることもあるようです。
あとはきっぱり断ると角が立ちそうな時に婉曲した言い回しとして使われるパターン。
僕はまさに婉曲した表現としてこの言葉を選択したのですが、今回はそれが裏目に出てしまった形です。きっぱり言わなかったばかりに無駄な労力を割く形になってしまい、とても残念な気分です。
まとめ
相手を気遣う余りオブラートな表現ばかり考えていると、正しい意図が伝わらずに最終的にお互い損するだけで終わるという結果を招きやすいです。
特に今回の事例のように欲しくない商品を勧められているようなケースは「いらないです」という表現でも構わないぐらいだと思います。
「結構です」「検討します」は無難な表現ではありますが「見送ります」以上に誤解されやすい表現なので、こういう場では使わない方が良いでしょうね。
以上!