GoogleAnalyticsを使ってどのブログ記事にどれぐらいアクセスがあるか調べている方は多いと思います。
ですが、GoogleAnalyticsで調べた場合、検索流入が完全にゼロのものが検索結果に表示されないことにもどかしさを感じたことがある方も多いはず。
品質の低い記事を整理しようとした時、検索流入がゼロの記事がどれであるかはぜひ把握しておきたいですよね。
そこで、今回は僕がない知恵を絞って試してみた検索流入ゼロの記事の調べ方についてお伝えします。
コンセプト
GoogleAnalyticsで検索流入について調べた場合、1件でも流入があったページはリストに挙がってきます。
ということは、
「自分のサイトの全ページ」-「Analyticsに表示されたページ」=「検索流入ゼロのページ」
という式が成り立ちます。「何当たり前のこと言ってんだ?」って話ですが、今回紹介する方法の原理はあくまでこれです。
ただ、ページ数が多いと目視で確認していくのは大変なので少しでも楽にできるような方法を考えてみました。
慣れれば10分以内で作れると思います。
調べ方(Analytics編)
まずはお馴染み、GoogleAnalyticsで検索流入を調べるページを表示します。
集客>すべてのトラフィック>チャネル>Organic Searchの順にクリック。
具体的なデータが載ってしまうとAnalyticsの規約違反になってしまうと思いますので、モザイク多めで見にくい画像となっておりますがご了承ください。
続いてランディングページをクリック。
このページを見て検索流入を調べている人は多いと思います。ページの一覧が開いたら、右下の表示行数から全件表示できるように数字を選択してください。
僕の場合は全部で197件だったので250を選べば全件表示されました。
全件表示ができたら画面を上にスクロールして
エクスポート>Excel(XLSX)を選択してください。
また、抽出したい期間を選んでおくことを忘れないようにしてくださいね。今回は2017年5月いっぱいのデータを出力してみます。
そうすると、こんな形でExcelファイルが出力されました。「データセット1」というシートの中身を見ていきます。
この画像が完成形です。
一番右側の列が「#N/A」となっているのが2017年5月中に検索流入がゼロ件だったページとなります。
AnalyticsからExcelファイルを出力した時点では赤枠で囲んだ部分しか記載されていませんので、残りの部分の入力方法を見ていきます。
調べ方(Excelファイル編)
全ページの取得
以下のページへアクセスしてください。自分のブログの全ページのURLを取得することが可能です。
以下のように値を設定して「Get」ボタンを押します。
- 基点となるページ:ブログのトップページ(当ブログならhttp://www.katsuolog.com/)
- 再帰取得レベル:1
- 除外:必要に応じて。チェックなしでもOK
- 出力:プレーンテキスト
- 並び替え:する
再帰取得レベルに関してはよく分からなかったのですが、ゼロのままだとおそらく全ページ取得できません。僕の場合、1にすれば全ページ(250ページちょっと)取得することができました。数字を大きくするほど時間がかかってしまうので、まずは1で実行してみることをおすすめします。
結果が取得できたら「ページ一覧」に取得されたテキストを全選択してExcelに貼り付けます。
どこでもいいのですが、今回はJ列としました。
これ以下の手順をコピペでやりたい場合はJ2のセルを選択した状態で貼り付けを行ってください。
貼り付けた後、以下の作業を行います
- J列の記事ページ以外を削除(カテゴリーページなど)
- J列の表記をランディングページと合わせる
1ははてなブログだと「archive」や「category」が入ったURLを除く感じですね。「entry」というURLだけを残せば記事ページだけになります。
2はAnalyticsから出力した「ランディングページ」の列(A列)にはhttp:~部分が含まれていないので、その部分を消してA列とJ列の内容を一致させるというものです。
例:J列のhttp://www.katsuolog.com/entry/ransel-colorsを/entry/ransel-colorsに修正。
しあげ
これでラストです。
VLOOKUPという関数を使って、J列にあってA列にないURL(=検索流入がなかったページ)を探し出します。
これもまたどこでもいいですが、J列のさらに右側に式を入れていきます。例ではまずQ2のセルに式を入れました。
=VLOOKUP(J2,$A$2:$A$240,1,0)
あとはこの式をQ列の下側にコピー(J列のURLがある場所まで)していけば完成です。
見方
特に難しいことはありません。J列とQ列を見比べて、Q列が「#N/A」となっていれば、そのURLは該当期間内で検索流入がゼロだったということです。
さいごに
分析はあくまで分析。
検索流入がゼロ件のページがあったとして、それをどうするかはまた別の話です。削除か、追記か、noindexか。
また、ゼロだからすぐ切り捨てるというのは早計です。検索流入以外にも記事が持つ役割は様々ですからね(SNS的な側面とか、自己紹介のページとか)
品質が低い記事はGoogleから評価を下げられる原因になり得ますが、どれも一生懸命書いた記事のはず。前向きに向き合っていきたいですね。
以上!