かつおログ

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妊婦さん相手に交通事故を起こした話

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こんばんは。

黒歴史製造機かつお (@Katsuo_log) | です。人生の汚点は数あれど、その中でも群を抜いているのが妊婦さん相手に交通事故を起こしたことです。

面白おかしく語れる黒歴史であればまだ救いがありますが、この経験ばかりはとても冗談で済まされる話ではありません。あれから10年が経った今、改めて当時を振り返ってみたいと思います。

 

事故の背景

当時、僕は大学生でした。通称陸の孤島と呼ばれる山奥に住んでおり、学生の10人中9人が車を持っているような環境の中、僕もご多分に漏れず車中心の生活をしていました。

免許を取って3年。週に3、4回は車に乗っていましたし、それなりに運転に慣れてきて気が緩んでいたような時期だったと思います。

 

その日はちょうど車を車検に出していて、代車を借りて買い物に行っている途中でした。見通しの悪い交差点を直進しようとしていて、少し車の頭を出さなければ先が見えないような状態でした。

道が若干登り坂になっており、慣れない車で少しずつ車を出していくのが難しい。「まあ、行けるだろ」と思って直進した矢先、左側から来ていた車と出合い頭に・・・

 

典型的な「だろう運転」。絶対にあってはならないことでした。完全にこちらの過失です。

この時点で救いようがないのですが、さらに不幸なことに、衝突した車の運転手は妊婦さんだったんです。

 

事故後対応

速度としてはおそらくこちらは20km/hほど。相手の方も40km/h出ていない程度だった思います。

一部車のパーツが飛び散りはしましたが、原型をとどめているレベル。人についてもお互い外傷はなかったのが不幸中の幸いでした。

 

しかし、情けないことに、僕は完全にパニック状態。

「警察を呼んで」と相手の方に言われて、なんとか電話をするに至りましたが、この時のことはほとんど思い出せません。

警察が来てからは特に自分から率先して動く必要はないので、聞かれたことに答えるだけでその場を凌ぐことはできましたが、頭は真っ白。

 

相手の人を気遣う余裕すらありませんでした。

その後、その方は病院へ。警察も今後の対応(保険屋への電話や両親への電話など)について僕にアドバイスをくれた後、帰っていきました。

車が壊れてしまったので動くに動けず、父親が来てくれるまでその場で呆然と待機。焦燥と不安でとてつもなく長く感じる待ち時間でした。

 

謝罪

父親が来てからは、相手の方への謝罪対応。

許可をいただき、直接相手の方のご自宅へ向かうことになりました。

父親に言われるまで謝罪の「しゃ」の字も頭に浮かんでこなかった自分が恥ずかしい。

 

また、この謝罪も完全に父親にしてもらい、僕は横で頭を下げているだけでした。

幸い、病院の検査ではお腹の赤ちゃんも含めて異常がなかったとのお話もこの時聞くことができました。

 

既に3歳ぐらいのお子さんもいらっしゃって、不思議そうに僕の方を見ている姿に胸が締め付けられる思いでした。

 

この年になって父親に謝罪してもらってるって、俺この子と変わらんやん・・・

そんな情けなさと悔しさで消えてしまいたかった。

 

また、この時相手の方の旦那さんが「まあ、こんな時ぐらいしか親のありがたみなんて分かりませんからね!」と言ってくださったことが強く印象に残っています。

最悪の事態を免れたからこそですが、逆にこちらに気を遣っていただいて、ただただ頭の下がる思いでした。

 

事故から得た教訓

以後、あの方が無事に出産されたのかどうかは分かりません。

もしかしたら父親には連絡がいっていたのかもしれませんが、何も言ってこないということは無事に出産されたのだと思います。

いや、逆にもし何かあったのなら、あえて僕に伝えないということも考えられるか・・・今度会ったら確認してみよう。

 

さて、こういう経験を経て、僕が心に誓ったことは車を持たない生き方をすることです。

近年、高齢者が起こす交通事故の話が取り沙汰されていますが、僕は年齢に関係なく運転をしない方が良い人間というのは一定数存在していると思います。

もちろん、僕もそんな1人。

 

元々運転が苦手だという自覚はあって

  • 視野が狭い
  • 後から煽られたりすると必要以上にビクビクして、「迷惑をかけないようにしなきゃ!」と思う余り冷静さを失うことが多い

この2点が運転をする上で致命的だったと思います。

こういった性質は高齢者の運転と同じで、練習すればどうにかなるという類の話ではなく、改善が難しい。

 

社会のためにも、自分のためにも、こういった自覚がある人は車を運転しなくて済むような生き方を模索するべきだと本気で思います。

 

車社会の田舎に住むとか言語道断です。

 

今後の生き方

元々乗り物酔いをしやすいので、小さい頃から車が好きではありませんでした。

友人には車好きが多いですが、車種がどうとか燃費がどうとかいう話にも全く興味が持てず、車なしで生きられるのなら喜んでその道を選びます。

お金もかかりませんしね。

 

そうなると、ある程度住む場所に制限がかかってきますが、交通機関が整っている場所前提で暮らすとなるとそこまで不自由なく生きられるでしょうから、今後引越しをする時もそういう基準で住む場所を選んでいきたいです。

 

それからもう1つ。もし僕に子どもができたなら、当時の僕の父親のように、何かあった時に守ってやれる父親でいたい。

 

ろくでもない話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

以上です。