- オート戦闘モード
- 倍速モード
最近のゲームは新設設計で、冗長な演出や単純作業となりがちな通常戦闘を短縮するための切り替え機能が備わっていることが多いです。便利ですよね。
しかし、この機能を使用し始めたらもう終わりだな、と思うんです。
効率化はゲームの寿命
何が言いたいかというと、ゲームに効率を求めだした時点でもうそのゲームの底が見えてしまっているということです。飽き始めていると言い換えてもいいかもしれません。
考えてみてください。
ゲームに本当に熱中している時は冗長な演出だって楽しく見ることができていたはずです。それらを全て切り捨てて効率を求めてプレイし始めたら、もうそのゲームは下り坂に差し掛かっていると言っていいでしょう。
効率化を重視するようになると、ゲームのプレイがただの作業に成り下がり、次第に苦痛を伴うようになってくるものだと思います。もう先は長くありません。
短縮することの意味
効率よく進めると言うことは、言うまでもなく目的を果たすまでの時間が短縮されるということです。
例えばラスボスを倒すまでに通常50時間かかるゲームを効率よく進めて40時間でクリアできたとしましょう。そうすると、10時間分そのゲームで遊べる時間が減ってしまったと解釈することもできます。
5000円で買ったゲームで50時間遊べた場合、時間単価は100円。40時間しか遊ばなかった場合は125円です。
カラオケなどの時間制の娯楽に置き換えるとイメージしやすいですが、1時間100円で遊べる娯楽と1時間125円で遊べる娯楽。お得なのは1時間100円で遊べる娯楽です。
つまり、同じ金額を払うなら長く楽しめた方がお得だということ。
効率ばかり求めて楽しめる期間を短縮してしまうのは少しもったいないのでは、と感じてしまいます。
攻略サイトも同じこと
ゲームに備わっているスキップ機能だけでなく、攻略サイトを見てプレイを進めることも効率化という視点で見ると同じです。
攻略サイトもまた、ゲームの寿命を縮めてしまうという側面を持っていると言えるでしょう。
加えて、攻略サイトはネタバレによって興味が削がれてしまうという副次作用も持っています。個人的にはどうしても好きになれません。
単純に比較はできない
上でカラオケと比較してゲームも支払った額に対して長く遊べた方がお得だという旨の記述をしましたが、あくまで個人的な意見です。
必ずしも「長く遊べること=価値があること」ではないことは知っています。
早く終わらせればそれだけ早く次の娯楽に移って新たな楽しみを見つけることができるという視点もありますからね。
これは例えるなら交通機関の移動時間といったところでしょうか?
どうせ同じ金額を払うなら、短い時間で目的地(=ゲームクリア)にたどり着きたいという価値観。
カラオケのケースとは真逆ですが、個々人の考え方によってどちらに価値を感じるか異なることは明白です。
まとめ
- ゲームを効率化しないと同じ値段で長く遊べる(=時間制の娯楽)
- ゲームを効率化すると同じ値段で目的地に早く到着できる(=交通機関)
という2つの価値観があるというお話でした。
僕は断然前者の考え方です。
以上!