就活のシーズンですね。
ここのところ、通勤していると就活生の人を見かけることが多いです。
なんだかフレッシュで眩しいですが、きっと心を擦り減らして就活に臨んでいる人もいるんでしょうね。
そんなことを思いながら、ふと気になったので離職率の計算式について調べてみると、意外にも明確な定義がないことに驚きました。
例えば以下の情報。
こちらも分かりやすいです。
つまり、ある程度一般的に用いられている計算方法はあるけど、いつ時点の数字を使うかというところが曖昧になっているようです。
なるほどなー、と思ったので、それなりに離職率が高い僕の会社がどれだけ離職率を水増し(?)できるのか調べてみました。
離職率を計算してみた
期末時点で計算してみた場合
今期の期末時点で在籍しているのが19人。
離職者は4人。
離職率=4÷19×100=21.1%
となります。
期首時点で計算してみた場合
今期の期首時点で在籍していたのが17人。
離職者は4人。
離職率=4÷17×100=23.5%
なるほど。
離職率計算結果
あんま変わらんかった!
いや、でも2%はでかいか・・・?
ともあれ、「基準日」をどう捉えるかでこの程度の数字の差は出せてしまうので、離職率を示された時は具体的にどういった数字を用いて計算しているかを確認した方が数字に騙されずに済みそうです。
離職率計算:オマケ
ここで、ちょっと趣向を変えて、冒頭で挙げたリンクに書かれていた「中途入社の人が1年以内に辞める割合」を僕の会社に当てはめてみます。
期間は直近の3年間を対象とします。
すると、
3年間で中途入社してきた社員が10人。
そのうち、1年以内に辞めた人は5人。
離職率=5÷10×100=50%
上で計算した離職率と意味するところはだいぶ異なりますが、これも一種の離職率。
こうしてみると、ずいぶん印象が変わりますね。
なおさら、どういった計算式で求められた数字なのか確かめることが重要だと分かります。
就活生のみなさんは特に離職率を気にされていることと思いますので、今一度企業が公表している離職率の意味するところを見直してみてはいかがでしょうか?
離職率への所感
「中途入社で1年以内に辞める人」って、1年ギリギリと言うより、3ヶ月以内に辞めてしまう人が圧倒的に多いです。
1ヶ月以内、なんてことも珍しくないですね。
全体としてはそんなにすぐ辞める人ばかりではなくても、こういう人が少数でもいると一気に離職率が押し上げられてしまうので、数字から読み取れることなんてたかが知れているな、という印象です。
さいごに
ちなみに、僕は他人が仕事をすぐに辞めることに対して特に否定的な思いはありません。
踏ん張って3年続けることが偉いとも思いません。
ただ、自分がすぐ仕事を辞めてしまうと滅茶苦茶凹みます。
なんでしょうね、この気持ち?
以上!